宝石箱がッ!

Garbagenews.comにて『「アイスの宝石箱やぁ~!」……憧れのアイス「宝石箱」が限定復活、ただしプレゼントのみ』という記事がありました。

宝石箱」とは1978年に雪印乳業から発売されていた高級感あふれるアイスクリーム。黒を基調とした容器に収められたアイスクリームの中に、黄色(オレン ジ)・サファイアグリーン(メロン)・赤(ストロベリー)の色付氷が入っていた。その氷を宝石に見立てた「宝石箱」というネーミングや容器のセンスのよ さ、さらには値段の高さ(当時アイスは50円前後が主流だったが、その時に倍以上の120円の値をつけていた)から、多くの子どもにとっては「店に並んで いるのはよく見かけるけど、ちょっと手の届かないお宝アイス」として羨望のまなざしを集めていた。

確かに、買うのに覚悟が要る値段のアイスという記憶があります。そして、もう覚悟しなくても買える年齢になった頃にはとっくに販売が終了していて、そりゃぁもう悔しかったものです。あの色付氷のガリガリという食感は今でも憧れて止みません。それが復刻するのというのです!!

わざわざ赤字で「※復刻版「宝石箱」はキャンペーン用景品であり、非売品です」と書いてあるあたり、相当問い合わせがあったものと思われるが、やは り「再生産が可能なら一般販売もして欲しい」と思う人は多いはず。あるいは今やアイスも多様化し、「宝石箱」程度ではアイス戦国時代を乗り切れないとのこ とで、「懐かしさ」をあおってプレゼントにする程度の方がいいだろうという判断なのだろうか。どちらにしても少々残念。

実際の所、『宝石箱』と聞いて「ああ、アレね」と直ぐに解るような方でないと興味を示さないのではないかとも思います。今の感覚で冷静に考えれば、セールスポイントは決して多くない商品に思えますし、ショックを受ける程に美味しいアイスという訳でもなかったように思えます。

しかし、あの『宝石箱』というアイスを知る人間にとっては、景品とはいえ復刻される事はやはり喜ばしい事だと思います。それが単なる懐古だったとしても、あのアイスは今でも記憶の中で宝石のように輝いているのですから。

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