レッツ独裁

トロピコ3を買ってみました。最近はずっとなのはA’s GODとかUMvC3のHEROES&HERALDSとかで遊んでいたのですが、あまり反射神経を要さず頭をひねる必要があるゲームがやりたくなってしまったのですね。もうすぐトロピコ4が出るのに何故3なのかというと、安かったから。

さて、トロピコというゲームについては4Gamer.netの記事をご覧いただくのがよろしいかと思われますが、ざっくりと言ってしまえば冷戦構造を舞台背景に独裁者になって国の発展を目指すゲームです。と言うとなんだか普通に聞こえますが、プレイヤーが独裁者というところが肝なのです。

まだ最初のシナリオしか遊んでいませんが、目を疑うような小さな国をそこそこのモノに仕立て上げるのはなかなか難しく、ちっともままなりません。医療が整っておらず国民の不満が高まっている中、診療所を建てるにも優秀な医者を呼ぶ(最初は学校もないから国民じゃ医者になれない)にも金がかかるという状況で、「資金援助するから今後10年間は相場を固定してよ」とか貿易している企業から言われたりすると、少し悩みます。この場合、援助を受ければ後々「目先の金欲しさにバカな条件を呑んだ大統領」的な感じで不満が上昇しますし、援助を断れば「国民が死んでも構わないと思っている頭の悪い大統領」的な感じで不満が上昇するという、非常に楽しい展開が待っています。とはいえプレイヤーは独裁者ですから、国民の不満なんて無視しても構わないようです。軍隊を強化して反乱分子を撃退したりできるみたいですから。あ、でも、軍部がクーデターを起こしたらマズイですよね。やっぱり適度にアメとムチを使い分けなきゃいけないのです。

トロピコ3はゲームですから、現実のまんまということはありません。でも、そのディフォルメ具合がなんともやるせない笑いを誘います。一方で、妙に陽気なBGMやらヤケクソのようなユーモアセンスによって、ゲームならではの軽さも維持していると思います。短いシナリオなら1ゲーム2時間程度で済むというのも遊びやすいですし。

ガッと一気呵成に遊ぶよりは、たまに思い出してはちまちま遊んでいきたいゲームですね。